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k.dameo

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「いやぁ~~。屋上に来るの久しぶりだな~」



来るべき所はここしかねえんだ、俺は、俺たちは。



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「ほんまやな。数十分ぶりやな」



「それ久しぶりじゃ無いような・・・・・」



と、話ながら屋上への扉をくぐると



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「百太郎君っ!?」



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驚きを露にした声が聞こえてきた。



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「はぁ・・・・・・」



今日はよく人に会うもんだな・・・。物語の序盤じゃあるまいし。



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聞き慣れた声の主に顔を向けると、やはりな金髪の短髪、目は緑の鼻高、外国人にしか見えないプレイボーイが居た。



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「ああ、やっぱりそうだ!ゴリラ君も!」



声の主は感激と言わんばかりに走り寄ってくる。



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「ロピアン、なんでっ?!」



ゴリラが少し遅れて気付き声を上げる。こいつはいつもそうだ。気づくのが一テンポ遅い。



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「僕が聞きたいよ!君達何処行ってたんだい?」



「いや~俺達はねぇ~・・・・・・てかコレ、寝子君ね」



ボーっと成り行きを見ていた寝子をロピアンの前に押し出した。



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「寝子?彼、寝子って言うの?」



ロピアンは不思議そうに寝子を見下ろす―――と、こういっちゃなんか嫌な感じがするが決して嫌みからじゃない。ロピアンは180と背が高く、寝子は160ぐらいとちっさいのだ。



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「始めまして。一年A組の大西寝子です」



「あ、どうも。二年D組の黄緑ロピアン司です」



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大西寝子と黄緑ロピアン司・・・・・・。



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「カオスだぁーーっはっはははははは」



「今更笑ったるなって!」



ゴリラが叩いてくる



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だが、ゴリラも顔を背け肩を震わしていたのを俺は見逃さなかったぜ。



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「で、話を戻すけど、君達何処に居たんだい?」



「ああ~それは~・・・・・」



アリスとの一件をロピアンに説明する。





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「・・・・・それは君が悪いね」



聞き終わるなり、ロピアンは真剣な表情で俺に言った。



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「うん。俺もコイツが悪いと思ってるよ」



親指で自分を差す。



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「分かってるなら、なんで謝らんかったん?」



「いや、謝ろうと思ったが疑問が先に立ったと言うか。成り行き的にぃ?みたいなぁ?」



本当に謝ろうと思ったのだ。間違いない、多分。



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「お前謝る所か『お前誰だ!』やからな。更にショック与えただけやん。追い討ちやで」



「そこだよ!そこが一番意味わからないよ!一緒のクラスでしょっ?!」



ロピアンは凄く驚いてるようだったが、俺と共に過ごした時間から想像できるだろうにさ、こんな奴だって。



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「ほんま。最悪やろ?」



「それは酷いよ」



「酷い・・・・・」



ゴリラとロピアン。あと何故か寝子まで非難めいた視線を向けてくる。



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当然といや~当然だが、なんだか腹が立つな・・・。





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「分かった・・・・・。分かったよぅ!!謝るさ!全身全霊で謝るさっ!!」



「なんで逆ギレやねん」



「うるさいっ!黙れ!!」



謝ってやるから覚悟しろ!鬼白アリス!ぜってぇ、お前に謝ってやるってばよぅ!!!



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「今からっ!」



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「ええっ!!でも、お前っ、まだ授業中やぞっ!」



「あと、20分はあるよ?!」



「マジですかぁっ!?」



三人は驚いてるようだが知ったこっちゃない。





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自分勝手だが、もう、めんどくせえんだよこういうの。



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「授業中であって、じろさんに怒られた手前、教室には戻れない。ではどうするか?わかるだろ?」



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ゴリラとロピアンと寝子の「何する気だ、お前」と言う様な視線を受けながらも、我が輩は焦らし惹き付けながら素敵なプランを話してやった。





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「ふぅ・・・」



百太郎・・・か。ちゃんと話をしたのは初めてだったが、兎に角最悪で最低な変人だった。



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「うぅ・・・」



けど、怒りを忘れ、先ほどから授業そっちのけでずっと百太郎の事を考えてしまっている。



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あぁーーもうっ!アイツは一体なんなんだ!!





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普段、私に寄ってくる男子は皆、好かれたいや良い男だと見せたいと下心満載で、どれもイエスマンな似たり寄ったりでつまらんっ。



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でも、おもいっきり消しゴムのカスを投げてきたり、強い口調で接したきたりと、百太郎みたいな奴は最低なクソ野郎だっ。



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「うぅぅっ・・・」



でも、何故気になってるんだ、私は・・・。消しゴムのカスぶつけられたんだぞ?しかもまだ謝ってもらってないっ・・・。



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そればかりか私を、ど、同姓愛者だと・・・





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「ああーーーっ!!」



感情に任せ頭を掻きむしってしまう。





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「お、おいおいっ。どうしたんでぇっ。鬼白ぃっ」



「なんでもありませんっ!!」



「そ、そうけぇ?ならいいけどよぉ。いきなりご乱心遊ばすんじゃねぇよぉ?」



「分かってま―――」



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“ピンポンポンポンポーーン”



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ん?こんな時に校内放送?





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“ポポンポンポンポーーーン”





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なんか音が違う・・・。まさかっ・・・。





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『あんれぇ?間違った?俺間違ったかな?』



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やっぱり・・・。この声は百太郎だ。



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でも、何故?奴はバケツを取りに行ったのでは・・・?





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『かなりな。ピン以外全部ポンやった。リズミカルな黒人でも乗り移ったんかと思ったわ』



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『てか、いいのかな?まずくない?』



『あっ、ちょっ、皆さんっ!マイク入ってますよ!!』



百太郎以外にもあのゴリラと呼ばれてる奴と他に後、知らない奴が二人居るみたいで、なにやら騒がしいな。





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『なにぃっ!そういうことははよ言わんかえっ!』



気づかないほうがおかしいだろうに・・・。



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『あ、あぁ~そのぉ~・・・・・・マイクチェックワントゥ?』



『今更遅いやろ』



『えぇっ!遅いのっ!?じゃ、じゃあロピアンっ。得意のシャウトをぉっ』



『嫌だよっ!こんな所でやると皆鼓膜破れちゃうよ!』





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どんだけ凄いシャウトなんだ・・・?



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『んじゃ、じゃあ、ゴリラのデスボイス』



『ヴォ―――』



『うわっ、ちょっ、ほんまにやるなバカっ!』



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“ガタンッ!ガタガタンッ!ガンッ!”



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“キーーーーン・・・・”





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「アイツ等何してるんでぇっ!ちくしょうっ!!」



クラス中の皆がスピーカから聞こえる耳障りな音に耳を塞ぐ中、一人だけ平気そうにしている担任がスピーカーを睨みながらそう言い、すぐさま教室を飛び出していく。



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恐らく放送室にカチコミに行ったのだろう。





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『あっ、やべっ。多分、じろさん今、教室出たな』



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エスパーかコイツ?



『エスパーか?お前』



ゴリラという奴と私の心が見事にハモる。





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『いや、なんとなくニオイでな』



ある意味エスパーより凄いじゃないか・・・。



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『ていうか百太郎君。早く用事済ましちゃってよ』



『あっ、ちょっ、名前は言わないようにって打ち合わせしたでしょうが!』



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これで打ち合わせしていたというのかっ?こやつら、皆、馬鹿―――



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『先に名前を言ったのは百太郎君じゃないか!二年B組の百太郎君っ!』



『ちょっ、ちょっと止めなさいよあんた。マイクを血痕でデコレートですか?』



『お前も止めろ!マイクを置けって!』





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なんなんだ・・・?漫才でもしたいのか?



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『こらぁー!馬鹿共ーーっ!!』



『のぉおおおおうっ!ちょっ、お前らドア押さえて!素早く片付けるから!』



『おうっ!任せな!』



『ガッテンだ!』



『了解っ!にんにんにゃんにゃんっ!』





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喧嘩してると思ったら凄いチームワークだな・・・。変わり身の早さに思わず感心し頷いてしまったではないか・・・。



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『えぇ~遅れながらぁ~あたくしぃ~百太郎と言いますぁ~。生まれも育ちもぉ~―――――』



『なんでのんびり挨拶し始めてんねんやお前!はよしろっ!じろさん思ったより力強いねんぞっ!!』



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『ああ、すまん。では本題に入らせていただきます。二年B組、鬼白アリスさん。聞いていますか?この顔にピンときたら100番100番』



『おまっ、殺すぞっ!はよせえやまじでっっ!!』



『すまんすまん』



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やっぱり漫才がしたいのか?





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『え~アリスさん。私もまだまだ若輩者である為、過ちも犯すし間違いだってそら~もう、たっぷり大盛。謝り忘れるなんて日常茶飯事・・・・・』



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それは人間として駄目なんじゃないのだろうか・・・?





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『でも、ホントに悪いと思ってるわけでして・・・。残念だ・・・と。本当に本当に残念だ、と思い。ここで一つ遺憾の意を示したく存じます・・・』



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・・・・・・・・・







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・・・・・・





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・・・ん?



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で、謝罪の言葉は?





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『おまっ!マジでふざけんなやぁああああっ!!そこで頭下げても見えるかぁっ!!ちゃんと口に出せぇっ!!』





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「・・・・・・」





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やっぱナメてるのか・・・。これはぶん殴ってやらなければ―――





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『すいません。いや、本当にすいませんでした・・・・・・』





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今度はちゃんと気持ちがこもっているような謝罪が聞こえてきたので



「う、うん・・・・・・」



クラスメートに見られていることも構わず教室のスピーカーに頷いてしまった。恐らく顔は真っ赤になってるに違いない。



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「ゆ、ゆる・・・す」



しゃ、謝罪は謝罪だからな。こんな大々的になるとは思ってなかったが、ちゃんと謝ったということで許してやることにする―――



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『いや~なんでかねぇ~。あんな綺麗なおなごに俺ったらおめぇ。えぇ?そら~女王様やお嬢様、一部にはお姉様なんて呼ばれるってもんでぇさぁ~』



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『酔ってるおっさんかお前っ!てか終わったか!?お前、終わったんかっ!?じろさん入れるぞっ!?ええかっ!?』





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『あぁ~いや、ちょっと待って。あと一言。すんごい大事なんだ』



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ん・・・?まだあるのか?なんだ?



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「はっ。ま、まさかっ・・・」



ある言葉が頭に浮かび、真っ赤であろう顔が更に赤くなっていく。恐らくゆでだこ状態かもしれんっ。



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だが、そうなるのも無理もない。私の頭に浮かんだ言葉。それはっ・・・。



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「こっ、こくは――――――」





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『まあ、さ。愛に歳の差や性別は関係ない。ありのままを貫くといいんだ』



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その言葉でプツッとマイクが切れ



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“キーンコーン”



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瞬時に授業終了を知らすチャイムが構内にこだまする。



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「あっ・・・・・・」



自然と手が握り拳を作り、ありったけの力が込められていく。



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「あんのぉ・・・・・・」



私という一人の人間が持つ力、それが拳から始まり全身の筋肉へと最大限に込められるのに一分も要さなかった。



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「あんのぉぉぉ・・・・・・」



全身が震え始める。そろそろ頃合だ。



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口を大きく開き





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「クソ野郎ぉおおおおおおおおおおおーーーーっ!!」



リミッター解除とでも言おうか。全ての怒りを込めて思いきり―――これまで生きてきた中で一番の思いっきりな叫びを上げていた。



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衝撃波に似たものが発生したようで、チャイムをかき消し、窓ガラスは震え、その場に居た生徒はもちろん、両隣のクラスに下の階と上の階の生徒にまで衝撃を与え、文字通り『学園生活での衝撃的だった出来事トップテン』の上位に食い込んでしまったというのが、後にクラスメートや後輩たちの噂話で判明したのだった。





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あとがき

5に続きます。ありがとうございました。

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